帝王切開手術当日・・・
赤ちゃんとの対面の喜びと、手術への不安・恐怖が、交互に押し寄せてくる。
手術日の2日前からの入院。麻酔が合うかどうかなどの簡単な検査。
家族の手術への承諾書のサイン。前日の夕飯から抜かれ、当日の朝
は、大きな浣腸が・・・。
朝から点滴。太い点滴針が、腕に入れられる。お腹を切ることよりも、点滴が一番恐怖だった私は、先生に
「点滴しないと駄目ですか?やりたくないんです。」
と困らせたが・・・先生に
「死にたいの?」
とうまく交わされた。点滴は命綱だからと。
手術用の服に着替え、看護婦さんに手術室までベッドのまま運ばれた。家族がついてこられるのもここまで。「がんばってね〜♪」と、みんなに励まされドキドキがピークに。
もしかして、このままみんなに会えないかも・・・・
死んじゃったらどうしよう・・・
なんて少女チックになっていた。
手術室に着くと、狭い窓のようなところから横たわったまま手術専門の
スタッフに渡される。みんな青い服とマスク、帽子をかぶりいかにもテレビで見る手術シーンのようだ。
こうなったら、まな板の鯉。なるようになれ、
「死んだらそれも経験だ!」
などと、訳の分からない事を自分に言い聞かせる。
手術台に乗せられ局部麻酔を腰の辺りにうたれた。この麻酔の注射がすごく痛いと聞いていたが、その前に痛み止めをうってくれるため、麻酔の注射はほとんど痛くなかった。
・・・・でも緊張のためか左足の先まで麻酔が効いていない。先生に焦りながら
「まだ、麻酔効いてません!」と言うと、
先生はお腹の辺りに消毒液を塗り
「じゃあこれは冷たいですか?」と聞く。
「そこは、冷たくありません。」と応えると、
「じゃ効いてます!」と言いながら、
あっけなく私のお腹にレーザーメスを・・・・・・
えええーうそーーーーー痛いんだけどおぉぉぉぉぉーーー
焼け焦げるようなにおいがした。もうなるようになれ・・・
もうすぐ赤ちゃんに会えるんだから!!と自分を励まし手術は、淡々と進行していった。
しばらくすると「うんぎゃ〜うんぎゃ〜」と、かわいらしい声が。
きっと女の子に違いない。声でそう感じた。(2人目の出産で男の子の時は全く違う声でやはり男の子だと言う事が声で分かった)
看護婦さんが私の顔のそばに来てお湯で洗って、きれいになった
赤ちゃんを見せてくれた。
感動というよりもむしろ無事に生まれたことの安心感でそのまま眠りについてしまった。



