手術が無事終了し目が覚める。
夕方手術が終了してから目が覚めたのは、夜遅い時間だった。
ちょうど痛み止めがきれてくる時間だった。
その痛みときたらなんといっていいか分からないほどの痛み。体をほんの1ミリ動かしただけで、激しい痛みが体中を襲う。痛みに強い私にもさすがに我慢出来なかった。
看護婦さんを呼び「痛み止めをうってください」と伝える。
モルヒネは、最初の2回ほどは、ふわ〜とした感覚で痛みも遠のいていく。一緒に頭の中もふわふわ〜っともやもやした感じになって眠りにつこうとするが。。。
2人部屋の病室の隣の人の歯軋りといびきでその眠りさえもさえぎられていた。
もう我慢できず、また看護婦さんを呼ぶ。
「痛みめを・・・」といいながら泣いていた。
寝られない辛さ、体中の激しい痛み、そして何よりもそのときに感じたやるせない気持ちが涙を流す原因になっていた。
その原因とは、実父の待望の赤ちゃんを見せられなかった事。
妊娠さえも知らずに父は亡くなった。
心待ちにしていた入院中の父の姿が瞼から離れなかった。
看護婦さんにそのことを言いながら泣いた、大泣きしていた。
看護婦さんは、優しく「お父さんもきっと見ているから、がんばろうね。」と言葉をかけてくれた。
なんだか泣いたらすっきりして・・・そのまま眠りについた。


